捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
一般的に皆さんがイメージする捻挫は、足首の捻挫が多いのではないでしょうか?
走っている最中にひねってしまった、ジャンプをして着地したときに転倒してしまったなど、当院にも、足首などの捻挫を抱えて来院される方が少なくありません。
足首は構造上内側にひねりやすく、強い外力が加わるほど損傷も大きくなります。
稀に捻挫を繰り返してしまう方もいますが、そうしたケースは靭帯の回復を待たずに活動を再開し、捻挫をしやすい潜在的なリスクを残したままの状態であると言えます。
痛めた後にリハビリを怠ってしまったり、痛みが消えたからと、すぐに運動をはじめると捻挫の再発率をぐっと高めてしまうので注意が必要です。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
靭帯損傷とは、スポーツ中の激しい動き・転倒(接触)などによって、靭帯が部分的、あるいは完全に断裂してしまうことです。
多くの捻挫は、関節に対する強い外力が突発的に加えられることで発症します。
これは足首に限った話ではなく、肩関節や膝関節など関節のある場所であれば、全身のどこにでも起こり得ます。
また、靭帯損傷は、捻挫に伴って発生する症状の一つで、靭帯以外にも、関節をつつむ袋(関節包)や腱などの軟部組織を痛めたりします。
痛みや腫れが出たりするのは、どちらにも共通する症状です。
患部の正しい状態を把握し、早期の回復を望まれる方は、すみやかに医療機関を受けることを強くおすすめします。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
当院には、捻挫をして来院される方が非常に多く、その多くがバスケットボールやサッカーなどのスポーツを行っています。
捻挫への対処で重要なことは、いかに早く炎症を抑えるかです。
そこで当院では、「ハイボルト療法」を用いた早期の炎症除去、「安静・固定」による患部の負荷軽減に注力し、日常生活への影響をできるだけ少なくできるよう考慮し、皆さまの早期回復に努めています。
受傷直後は、応急処置の基本となる、「RICE処置(POLICE処置)」を施すことが、予後の経過を大きく左右します。
また、痛みが消えたからと施術を中断してしまう方もいますが、再発のリスクを残したままとなってしまうので、要注意です!
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
捻挫をしてしまった!そんなときは…まずは冷やしましょう。
損傷のレベルがわからない間は、靭帯や周りの組織が傷んでいる可能性を考えて、炎症に伴う痛みや腫れがひどくならないように冷却に努めてください。
受傷直後は15~20分ほどを目安にしっかり冷やしてください。
なお、保冷材などを使用する際は凍傷には十分にご注意ください。
バンテージとの併用も炎症の抑制効果が期待できますからおすすめです。
初期対応としては、「RICE処置」をすみやかに行うことが重要です。
我慢や様子見は症状を悪化させるだけでなく、回復を遅らせる原因にもなります。
根拠もなしに大丈夫とは思わず、早めに医療機関を受けるようにしましょう。
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら病院に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。